海苔の佃煮「アう!」
ランドン先生はアメリカのユタ州出身の英語講師で、LIAに赴任して早2年が過ぎようとしています。優しく穏やかな性格のランドン先生は、子供たちの人気者でみんな抱き着きにきます。そんなランドン先生は、私がお昼ご飯の付け合わせに買ってきた日本人なら誰もが知る海苔の佃煮「アラ!」を見て、「それはなんだ?」とたずねてきました。工業用のタールではないかというので、瓶の蓋を取り、彼に匂いを嗅いでもらいました。すると「海の匂いがする。これは海藻だ!」といっていました。そして少し日本語ができる彼は、ラベルの文字を見て「アう!」ですって。私感ですが、アメリカ人は生卵や馬刺しなどを食べず、我々日本人がそれらを好むことに驚くようです。ぶりのお頭の煮つけにも驚愕してたことがありました。過去に私は、こうしたものをアメリカやカナダの友人達の前で食していた時、野蛮人扱いまでされた程です。この黒い海苔の佃煮を見て、おそらく、ランドン先生も日本人の食生活を奇妙に感じていることしょう。
施設長
施設長